2012年5月25日金曜日

【第62弾】亘理町へのお届け+【第10弾】桐ヶ崎・仮設住宅で花壇作り

【第62弾】亘理町
お届けは、今月の16日に完了しております。亘理町応援団団長・池田様からから、大変詳しい町の近況とメッセージを頂きました。ぜひ、お読み下さい!
“ゴールデンウイーク明けから、亘理町では田植えが本格化しました。今年は海岸から離れ、除塩工事の終わった水田のみでの田植えです。海岸に近い水田は区画整理された後、除塩されて使用可能となる予定です。

稲作農家の機械設備は、トラクター、田植え機、タネ播き機、コンバイン、籾乾燥機など、全部で約2000万円の費用がかかるそうです。そのため、被災で機械設備を失った農家が地域で集まり、集団化して国から農業機械支援を受けています。

しかし、問題は農業機械設備だけではありません。機械の支援を受けても、肝心の田植えをする人手が足りないのです。兼業農家の中には農協から水稲苗を購入し、集団化した組合にお金を支払って田植えをしてもらうといった、自身では農業を一切行わないところもあります。専業農家でも親戚の手を借りられる土曜日、日曜日に田植えが集中しています。

日本の農業は、過去には食糧安全保障、最近では食料自給率の問題が取り沙汰されていますが、やはり、現場で田植えを手伝って切実に感じたのは、担い手不足の問題です。周囲で田植えをする人を見渡してみても、若者の姿は全く見当たりません。

日本の農政は何をやって来たのか? 国民としてこれからの日本の農業をどう支えて行けば良いのか? マスコミは、「災害救援から自立支援へ」と書き立てますが、本当の『絆』は「困っている人への思いやり」から生まれるものではないかと考えます。

応援団が支援する在宅被災者は、大部分が農家の方です。皆さん、ビタミン計画の募金者様との『絆』を大変強く感じています。今後もどうぞ宜しくお願い致します”

領収書や出荷写真はこちらをご覧下さい。(提供:十字屋(JSHOP)様)

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【第10弾】桐ヶ崎仮設住宅
こちらは明日26日、プランター隊の木村さんさん女川・桐ヶ崎地区の住民の皆さんの花壇作りをお手伝いさせて頂きます。
花の苗をご用意下さったのは、岩沼市Dragon Flowers さま。地域では、いち早く津波被害から立ち上がった花卉生産農家さんです。こちらでは、ハウス再建までの動画を紹介致しますが、ぜひ直接、震災特設ページをご覧になって下さい。土壌や地下水の放射線検査の結果も掲載されています。

……あの日々の悔しさを忘れず、力を貸してくれた方々への感謝を忘れず、そして今後も迷わず進むんだと決意した気持ちを忘れぬよう、復興の記録を残しています。 このページを見てくださった方が、「自分もやるぞ!」と思ってくれたら幸いです


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当方は、昔から団体行動などが苦手だったせいか、『絆』という言葉には、妙な圧迫感を感じていました。でも、今は、ビタミン計画を通して多くのご縁に恵まれ、『絆』や『思いやり』の大切さをしみじみと感じております。
亘理町をはじめ被災地には、今でも支援を必要とされる方が沢山います。息の長いサポートの為に、どうぞあなたのお力をお貸し下さい。

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       【ビタミン計画】 発起人 飯塚めぐみ
       twitter; @nana4_chick
       Facebook; http://www.facebook.com/VitaminTohoku
       Email; meg.ezuka@gmail.com
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2012年5月22日火曜日

今後の支援について┃【第57弾】大槌町+【第63弾】大船渡

【お野菜支援について】
ビタミン計画の現地の協力団体さまは、みな大変慎重にお届け先を精査されています。お野菜のお届けが「被災者の今後の妨げになってはいけない」との思いからです。どちらの団体も震災直後から、住民の中に深く入り込んで活動されてきたことで、より困っている人達へのアクセスが可能になっています。
お野菜のお届けは、その性質上、ご高齢者や障害をお持ちの方など、特に弱い立場の方々がご支援の対象となります。息の長いサポートが必要です。どうぞ、今しばらくお力添えをお願い致します。


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【第57弾】大槌町
報告遅くなり、申し訳御座いません。お届けは、先月の21日に完了しております。集落代表のトゥーリアさんから、大槌町の近況についてお伺いしましたので、ご紹介致します。
“こちら月末から、インフルエンザで幼稚園から高校まで学年閉鎖等になり、ご連絡が遅くなりました。申し訳御座いません。

地元行政は、どうやら、住民にアンケート調査もせず、一部自営業の方の意見を基に、津波で家が流された元の土地に盛り土をして、住まいを再建させるつもりのようです。お野菜を配った皆さんは、大変憤慨しておりました。

大槌は、ドラックストア(品数がとても少ない)が復活しただけで、変化はありません。隣の釜石や山田よりも復興が遅れていて、皆さんとても不安に思っています。「最悪、死ぬしかない」などと言い出す人もいて、本当に心が痛みます。

家が無事だった方々には、一銭の義捐金もおりてませんので、家計は火の車です。仕事を失ったり、収入が減った人達が、震災後新たに、養育費などの為に借金をしていて、「とてもじゃないが、税金なんて払えないよ」と話していました。

お野菜を受け取ると、いまだに涙をこぼす人がいます。
「夜、この先のことが不安で眠れないけど、ビタミン計画さんからお野菜をもらった日は、気持ちが軽くなる」と話してくれました。

今回も明るい話をお伝えできず、すみません。お届け先の皆さんは、飯塚さんやビタミン計画の募金者様に、心から感謝しています。どうぞ宜しくお伝え下さい”

領収書や出荷写真はこちらをご覧下さい。(提供:十字屋(JSHOP)様)

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【第63弾】大船渡
こちらは17日、一般社団法人プロジェクトNext 様の後方支援を努めさせて頂きました。打越先生から、メッセージと沢山の写真を頂きましたので、ご紹介致します。(スライドが表示されない場合は、こちらをご覧下さい)
タミン計画のご支援者のみなさま、今回も温かいご支援をどうもありがとうございました。
届けていただいたお野菜は、その日のうちに、大船渡市で被災した方々にお届けしましたので報告させていただきます。主に80歳以上の高齢者や身体に障害を抱える方々を、支援対象とさせていただきました。みなさん笑顔で大変喜んでいただきました(^_^)!
今後とも変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いします”
領収書や出荷写真はこちらをご覧下さい。(提供:うまい奥の細道様)

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本日も最後まで読んで頂き有難う御座いました。
ビタミン計画、今月も大ピンチです。只今、お野菜の調達先には、支払いを待って頂いている状態です。どうぞ、今一度力強いご支援を宜しくお願い致します m(_ _)m

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2012年5月17日木曜日

女川・うみねこ畑プロジェクトと4月の募金集計

速報! うみねこ畑の土壌放射能測定の結果が出ました。詳しくは、本文中ほどをご参照下さい。

【4月現地活動費】
プランター隊への応援有難う御座います。気仙沼・小泉地区では3月、住民の悲願であった集会所がついに新設され、ビタミン計画からは開所祝いの地酒を贈らせて頂きました。嬉しいことに、まだ何もない集会所には、私達との集合写真が飾ってありました!
先日はこちらの仮設代表から、
     「寒い冬の間も通い続けてくれたのは、ビタミン計画さんだけ。皆すごく感謝してるんだよ」
などと仰って頂きました。改めてフェイス・トゥー・フェイスのご支援の重要性を実感しております。



宿泊費など領収書画像はこちらでご確認頂けます。

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【女川・うみねこ畑プロジェクト】   こちらは、ボランティア界の若きホープ・東北大学四年生の栗山岬さんからご依頼を頂きました。栗山さんは、震災直後から救援活動を開始。幾つかの地域の中でも、特に女川の皆さんの「人柄に惹かれた」そうで、以来当地の復興の為、大変熱心に活動されています。以下に頂いたメールを転載致します。
女川町の町立病院近くに畑があり、震災前はうみねこ園という知的障害を持った方々の施設が手入れをしていました。
そこが津波をかぶり使用できなくなっていたところを、偶々仲良くしていた保健センターの方からお願いされ修復することになったのが始まりです。
ただ、冬になる頃に整備が完了したので作物は何も植える事ができずにいました。
そこで、暖かくなってきたこの季節にぜひ作物を植えたいと思い、協力して頂ける方を探しておりました。もし、ビタミン計画様に苗や肥料などを手配頂ければ大変助かります。

そもそも、僕が女川町に関わるきっかけが保健センターす。2011.4.29〜女川町の一番大きい避難所の一角にあった保健センターのサポートをしたことから、現在までずっとこちらの方々と仲良くさせて頂いております。

畑の大きさは、2m×10m程度で東向き、目の前に海が広がっています。


二枚目の画像は、本日到着した土壌検査の結果です。こちらの畑は、冬に客土したのが良かったのでしょう。検出値は、当方が想定していたより遥かに低く、セシウム合計は12.8Bq/kgでした! こちらの検査は、蒲鉾本舗 高政様に測定頂きました。高政様は、町の復興の為、地元食品加工業者などからの検査依頼を全て無料で引き受けていらっしゃいます。
苗などは、昨年、野菜プランターの会でお世話になった石巻の園芸店・グリーンサム様に、手配頂きます。皆様の暖かいお力添えをどうぞ宜しくお願い致します m(_ _)m


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【4月ご支援金の集計】   今月の必要額は、上記のうみねこ畑プロジェクトを含め、3540万円です。どうぞご協力宜しくお願い致します m(_ _)m
1月 102名様 2月 102名様 3月 104名様 4月 105名様 総計
前月末残高 \224,655 \276,292 \157,495 \53,747
ご支援金入金 \287,736 40人 \294,360 39人 \281,127 42人 \372,796 43人 \3,487,032
お届け野菜代金 \231,024 6回 \212,955 5回 \339,965 8回 \225,120 5回 \2,964,394
検体費 \16,690 2回 \8,640 1回 \0 0回 \25,330
放射線量検査代 \0 \102,750 3回 \33,750 1回 \0 0回 \136,500
現地活動費 \0 \78,592 2回 \0 \141,124 \277,934
チラシ印刷・送料 \4,025 \700 \0 \2,975 \7,700
振込料 \1,050 \1,470 \2,520 \2,100 \19,950
支出合計 \236,099 \413,157 \384,875 \371,319 \3,431,808
月末残高 \276,292 \157,495 \53,747 \55,224 \55,224

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今月は、この他、女川・桐ヶ崎地区の皆さんにリクエストを頂き、住民と共同で、敷地内の法面に花壇を整備し、植栽活動を行います。苗などは、岩正人さんにご尽力頂き、津波被害から再建された岩沼市の花卉生産農家・Dragon Flowers 様にご協力頂く予定です。
こうして仮設の皆さんのご要望に応えることができるのも、力強い継続支援のお陰で御座います。本当に本当に有難う御座います。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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2012年5月8日火曜日

復興交付金と千年の杜┃【第60弾】亘理町+【第57弾】大槌町

【第60弾】亘理町
イチゴ団地の予定地 吉田地区
   第60回目のお野菜支援は、先月の26日宮城県亘理町の皆様に届けられました。

   お受け取り写真の皆様は、亘理町応援団様が「明るくて気さくな方ばかり」と仰るように、いつも笑顔を湛え、私達に大きな力を与えてくれます。

   しかし、町は、今もなお困難な状況に置かれています。ご存知のように、3月に復興庁が決定した宮城県への復興交付金(第1回目)は、申請額の約四割が削減されていました。亘理町でも、要求額の36%しか認定されていません。イチゴ団地造成に至っては、大型ハウス約100棟など155億円の事業費に対し、認められたのは測量・設計費の約1億円だけ。7月頃から準備が始まる今年度の作付けに『待った』がかかった状態です。

   この生産団地については、2月の時点で、亘理・山元両町から約200人のイチゴ農家さんが高設栽培の技術勉強会に参加されたとのこと。再起にかけた強い決意が伝わってきます。申請が見送られ、農家の皆さんは、大きな痛手を受けたに違いありません。

   応援団団長・池田さんは言います。
「災害住宅も大事だが、再建に立ち上がった人を後押しするのが復興交付金じゃないのか…」
   現在、町は第2回目の交付金確保を目指して再申請中。結果は今月の下旬と言われています。

野菜セットには、竹の子が初登場! 領収書や出荷写真はこちらをご覧下さい。(提供:十字屋(JSHOP)様)


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【第57弾】大槌町
   こちらは、21日にお届けしました。柑橘類の「はるか」が入っています。領収書や出荷写真はこちらをご覧下さい。(提供:十字屋(JSHOP)様)

   岩手県大槌町では、全国に先駆けて震災がれきの有効活用が進められています。同町で発生したがれき70万トンのうち、この1年間で処理できたのは、たったの2万トンです。そこで横浜国立大学の宮脇名誉教授が指導する『千年の杜事業』(横浜ゴム)は、がれきを土台にした「鎮魂の森」を計画します。町を流れる小槌川沿いに流木や土砂、コンクリート片などを埋設。上から土をかぶせ、高さ約5メートル、幅約15メートルの斜面を整備しました。30日には、この斜面に碇川町長や細野環境相、町民ら約450人が集まり、タブノキやヤマモミジなど16種3000本の広葉樹を植えました。苗木は、10年後には10メートル以上の高さに育ち、川を遡上してくる津波の威力を低減する防潮林の役割を果たします。

   


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   森の防潮堤計画、大変興味深い活動です。昨日は、銀鮭の養殖を営む女川・桐ヶ崎の仮設代表からも、漁業にとって、森の存在が如何に重要であるかをお聞きしました。例えば、同じホヤ貝でも地上の環境によって、味が大きく異なるのだそうです。
   今月26日には、同協議会による植樹会が岩沼市で開催されるようですが、ぜひ他の自治体にもこの方法が拡散されることを願います。  本日も最後まで読んで頂き、有難う御座いました m(_ _)m

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