2011年12月5日月曜日

【第3弾】【第4弾】女川・気仙沼 現地活動 感想/梶谷由理さん

本日の記事で、参加者全員のレポートが揃いました。キーワードは触媒 梶谷由理さん(@fukasumi)独自の目線と気付きをご確認下さい。

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■11月19日 女川町桐ケ崎地区の仮設住宅訪問

・ビタミン計画からのお野菜(提供:うまい奥の細道様)配布
・同日開催のおちゃっこ隊さんの企画をお手伝い
クリスマスリースづくり、スイートポテトづくり
・先月、種蒔きしたプランターのアフタフォロー&足湯


<現地までの移動>
朝7時に古川駅に、プランター隊・おちゃっこ隊さんの方々と集合。
朝早く曇り空で少し寒い。

コーディネーターの方がご用意してくださったマイクロバスに乗車。
途中、美里町農産物直売所に立ち寄り。

近所の野菜を直販している。
ほかに、地元のお惣菜、おやつなど。

「がんづき」という白いういろうに胡桃がのったような和菓子が気になるが、
いきなりお菓子を買うのもどうかと思いがまん。

石巻市渡波で野菜を受け取り、
女川町桐ケ崎地区の仮設住宅へ。


<お野菜の配布>
おちゃっこ隊が企画された
「クリスマスリース」「スイートポテト」づくりの案内のため、
ビタミン計画のお野菜を配りながら、ご挨拶とお声がけをする。
お野菜と一緒に、ビタミン計画の活動紹介をするリーフレットも一緒に配布。

前回訪問したメンバーの顔を覚えていらっしゃった方もいらして、
あまり警戒もなく、お集まりのお約束をしてくださる方が多かった。


<クリスマスリースづくり・スイートポテトづくり>
こちらはおちゃっこ隊の企画。

仮設住宅に住んでいる小学生の女の子が、リースづくりを楽しみに
早々と足を運んでくれた。

作業の前に「名札づくり」を通じた自己紹介。
プランター隊・キムラ隊長が用意した名札用シールと
色とりどりのマジックを渡し、
女の子に一人ひとりの名前を書いてもらう。

都度、名前から想像する色を彼女が選び、
1枚1枚丁寧に名札に名前を書いてくれる。
彼女を中心に、小さな輪ができた。

流れから、女の子のお世話係り?になったので
スイートポテトやお菓子の調理の手伝いのお手伝い。

芋洗いから、油調理、味付けまで、一生懸命調理をしている。
お菓子づくりはとても楽しそうだ。

日々のこと、楽しいこと、今日これからの予定など
とりとめもない話をしてもらう。
時々住民の方がまざりながら話がはずむ。

調理をしながら雑談・・・井戸端会議のような、なごやかな空気。

もうひとつ、クリスマスリースづくり。
コーディネーターのマサさんとご一緒にいらした
ご友人のチバタツさんが
リース用の藤の蔓、モミ、スギの枝、
銀色にスプレーしたまつぼっくりや、見事な「なんてん」をふんだんに
ご用意くださって本格的なリースづくりになった。


<野菜プランターについて>
・前回設置したプランターは順調に育っていた。
・猫よけの網をかけていたり、丁寧に育てられている印象。

<お伺いしたお話など>
・お話をお伺いした方にお花が好きな方がいた。
種類とか詳しいことは分からないが、とにかくお花が好き。
たくさんの種類の花をお庭に植えていた。
被災した自宅のお庭からまたお花の芽がでてきた。
プランターに庭の花を移し変え、仮設に運んでいる。
重機が入る前に、できるだけ移し変えたいそうだ。

・お漬物は皆大好き。
浅漬け、ぬか漬け、酢漬け、それぞれ家庭のお漬物を作っている。

・ミシンは大切
ちょっとした繕いものをしたい。
4台ミシンがあるが、いただいたときに電源コードがなかったり
部品が故障したりで、どれも使えない。
ミシンと一緒に布地もあったが、使えない・・・

・集合写真のプレゼント
コーディネーターのマサさんが前回訪問時の集合写真を
引き伸ばし、額縁にいれてプレゼント。
とても喜んでくださり、集会場に飾ってくださった。

コーディネーターの方ならではのプレゼント。


野菜をお土産にご挨拶にまわり、
クリスマスリースづくり・スイートポテトづくりと
作った食事を囲んでのお話、と
2つのグループの活動が一体になったいい流れに感じ。

今回は女性の方々がメインとなったニギヤカで、
でも緩やかな一服の清涼剤的なイベントであったと思う。


■11月20日 気仙沼市本吉町の仮設住宅訪問

・住民の方々とバーベキュー
・先月、種蒔きしたプランターのアフタフォロー
・お土産品の配布
  ドレッシング「キャベタリアン宣言」・「ばっけ味噌」とりんご(ビタミン計画賛同者様の贈呈)


<バーベキュー>
バーベキューは、3箇所ある仮設住宅の北側の敷地内で行った。

天気はよく、日差しと温かさに恵まれ、BBQ日和となった。

野菜プランターの会3名とスーパー助っ人チバタツさんの4名。
20名強の食材を準備するには人数が少ない。

野菜切りは女衆、
テント設営と火興しは、チバタツさんと男衆、と自然に
仮設の方々が主体的に準備を進めてくださる。

きもちのよいスピードで準備が進んでいく。

そこでプランター隊・キムラ隊長が包丁とぎの申し出。
これが大人気で、一人1本が、2本3本と・・
隊長とチバタツさんが職人のように包丁とぎに注力。

準備も一段落し、包丁とぎも続くので
代表(仮設住宅コミュニティのとりまとめ役の方)の提案で
「お茶休憩」となった。

持参したテーブルと椅子、そして備え付けのベンチにめいめい座り
お茶になる。
と、自家製のたけのこの煮物、白菜の浅漬け、柿・・と豪華な
お茶のお供を持ちより下さり、意外と腰を落ち着けたお茶タイムになった。

くだけた話題でひときしり盛り上がったところでBBQに移行。

お肉は豚肉2種類とウィンナー。
ふんだんのお野菜。
番外編の焼き芋。

食材がとても美味しく、みなさんは思ったよりよく食べてくださった。
年齢層が高いので、豚肉もあまるかと思ったが、
相当用意した食材はある程度綺麗になくなってしまった。

焼き場は2箇所あり、
お肉焼き場は男衆、お野菜焼き場は女衆が集まり
楽しそうに話しながら、焼きながら、箸を進めてくださる。

集会場がないので、なかなか集まる機会がないそうだが
BBQのような形で場を提供したことで
住人の方が集まりやすい環境を提供したようだ。

最後にみんなで記念撮影。
また、ここでもコーディネーターのマサさんが
前回の集合写真をプレゼント。片付けを終え、最後に
東側と北側の方々に、ビタミン計画からの
りんごなどを1軒1軒お渡しした。


<野菜プランターについて>
・前回設置したプランターは順調に育っていた。
・こちらも丁寧に育てられている印象。


<お伺いしたお話など>
・日よけと休憩用に、テントを用意したが、
仮設住宅の方々も一式用意して下さった。
流された瓦礫の中から、見つかったものだそうだ。
「コミュニティで唯一残ったもの」とおっしゃっていた。

・包丁とぎがとても人気だったが、いただいた包丁らしい。
何度も「みんな、流されちゃったからね」と。

・BBQも終盤では、おなかがいっぱいになった方々は
お茶とお茶請けを片手にベンチで車座になって話していた。
BBQ自体のイベントもさることながら
ゆるやかなお話ができる場所や機会が貴重なのだろう。

・ビタミン計画が用意したお野菜がとても美味しい。
生のキャベツをぼりぼりかじりながら「美味しいね~」と
お話することも場が明るくなる。

・敷地のフェンスに漬物用の大根が数本干してあった。
やっぱりここでも漬物。なくてはならない食材と改めて認識。


プランターのケアは必要だが、
規模も大きくないのでケア自体は住民の方の個人的な行為になる感じがした。
育てていただくことを見守る役割になるのだと思う。

気持ちをリフレッシュする、
または何かのきっかけを提供する触媒のような役割で
再訪を期待されているような印象を受けた。
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